(事例 3)
可視化によりA社独自の管理会計システムへブラッシュアップ
「製本/印刷関連サービス業A社~債務超過解消に向けた経営革新」

状況

創業60年を超える老舗製本印刷加工業のA社。3代目社長は業績拡大を狙い、多額の借入を元に設備投資を行ったが失敗、市場は縮小し、最盛期の半分程度まで売上高は落ち込んだ。大手企業の「デジタル化」・「大型化」・「低価格化」攻勢に対抗するための設備投資余力は当社には残っていなかった。ベテラン職人の解雇などリストラ策まで講じたものの、時すでに遅し、当社は債務超過に陥った。地元金融機関からは、事業面では戦略の再構築と管理体制の確立、財務面では債務超過の解消への道筋を立てることが求められていた。

提案

戦略の再構築と同時に管理会計の導入を提案した。どの事業でどのくらい利益を創出しているのか、当社の利益に貢献しているお客様は誰なのか、を自分たちで把握できるようにした。当社にいきなり精緻な管理を導入するのではなく、まずは無理のない範囲から計数管理を導入、管理する目的・意義を説きながら計数管理のメリットを社長自身に体感して頂いた。

成果

クラウドサービスであるDropboxを使用、業績管理Excelシートを共有した。業績管理Excelシートは入力した結果がすぐ決まった形で集計され、分かりやすい形で即時に視覚化されるよう工夫をこらし、随時当社の経営成績をチェックでき、タイムリーに相談や提案、指示を行う仕組みを構築した。「共有」は双方に牽制効果を生む。最初は守れなかった実績入力期日も経営成績が即座に見えるようになると実績入力率は格段に向上、毎月の定例会議には当システムなしに実施できないほど浸透している。
 
そして、確実にA社に仕組みを定着化させるため、段階的に計数管理する範囲を拡大するようにした。1年目は受注と売上の入力だけ絞った。2年目は外注費・経費の入力を加え、事業別粗利を把握できるようにした。3年目は重点顧客別粗利管理を導入、計数管理からA社独自の管理会計システムへブラッシュアップしていった。
 
最近は、戦略面では消費者に直接販売する新商品開発を提案、商品開発完了後には新商品のプレスリリースを支援、フジサンケイビジネスアイに取り上げられるなど、マーケティング面の支援も行なっている。


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